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おもてなしについて
鮨には、職人の想い、人となり、
生き様さえも現れるものです。
どれほど高級食材を使おうとも
職人の技術が長けていようとも
それだけではお客様の心に響く鮨を
提供することはできません。
今あるものにおごることなく
常に情熱と感謝をもって向き合う。
『鮨さかい』『我逢人』『在掌』が
お客様の心を満たす存在でいられますよう
スタッフ一同、精励してまいります。
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料理について
鮨は、トラディショナルなようで実は
革新的な料理です。古典を大切にしながらも
時代にあわせて変化させています。
味の八割を決めるシャリもしかり。
当店では現在、二種の赤酢と塩のみで、
ネタとあわさったとき
旨味が引き出されるようにしています。
ネタは近海でとれる鮮魚から、
全国から毎日届けられる季節の素材を使用。
素材のおいしさを最大限に引き出す
仕事を施して、最上の一貫に仕上げます。
にぎりの前にご提供するつまみも
季節感とともに唯一無二の味わいを演出。
唐津焼を中心とした器も彩りを添えます。
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空間について
内装を手がけていただいたのは
伝統数寄屋建築の第一人者である前田伸治氏。
京都北山杉を基調とした本格的な数寄屋造で、美学が行き届く凛とした空気感のなかにも
やわらかな雰囲気が心地よさを誘います。
歩を進めるごとに気持ちの高ぶりが楽しめる石畳のアプローチが印象的な『鮨さかい』
個性の異なる三室を擁する『我逢人』
伝統とモダンが調和する『在掌』
お呼ばれ気分で、のんびり寛ぎください。
建築家の紹介
内宮の参道であるおはらい町にかかわりだしたのが1997年。
五十鈴川の流れや山並みの美しさ、ここには伊勢が育んだ雄大な自然が残っています。
おはらい町もそうですが、五十鈴川が近接して流れるこの環境を町に活かすことは出来ないかと取り組み始めたのが、伊勢とかかわるきっかけでした。
これまで界隈に幾棟の建築を作らせていただき、川との関係も提案してきました。
また地域に息づく建築のあり方を伊勢に教えられました。
京都では数寄屋に携わってきましたが、改めてこの地で日本の懐の深さを感じています。
神宮のお膝元で日本を探求し、現代に生きる日本の建築を発信していきたいと思います。
一級建築士前田 伸治